森林のタイプとその管理方法

森林にはさまざまな姿があり、それを育てる技術も作業も数多くあります。
ここでは、日本の森林のタイプとその管理方法のうち、現在全国的に手入れが必要となっている人工林について紹介していきます。

日本の森林のタイプ(人工林)

img-foresttype-jinkourin同じスギ・ヒノキ・カラマツなど針葉樹の人工林づくりでも、地域によって目標によって、その育て方は異なります。

人工林の育て方には、大きく分けて単層林と複層林とがあります。単層林は森林を一定の面積にわたって伐採し、その後に一時期に植え付けた人工林のこと。ほぼ同じ大きさの木が並んでいます。

また、伐採時期に達した木を選んで伐採する方法を択伐(たくばつ)といいます。この択伐などによって空いた場所に苗木を植えて育てていき、ひとつの森林のなかに年数や木の高さなどが異なった樹木が育っている人工林を複層林といいます。

森林の管理方法(人工林)

地拵え・植え付け(0~1年目)

img-foresttype-uetsuke一度に植えて育てていく単層林(一斉林)は、苗木を種子から育てる場合は2~3年、さし木の場合は苗畑で1年育ててから「植え付け」します。

苗木を植える前は「地拵え」といって、切った木の枝や刈り払ったかん木などを片付けておきます。植え付け(うえつけ)は、1.5~2m間 隔でしていきます。苗木が成長を始める直前の春先に行うことが多いのですが、秋に植えることもあります。

下草刈り・ツル切り・雪起こし(1~10年目程度)

img-foresttype-shitakusa植え付けた後数年間は、苗木は成長の早い草などに覆われ てしまいます。この状態では、苗木は成長できません。 そのため、「下草刈り」といって、毎年夏に草などを刈り払います。また、植えた木以外の低木なども生えてきます。それらの木々を取り除く作業が「除伐」です。

ツル植物は木に巻き付きます。放置しておくと木 は成長できません。それらを取り除くのが「ツル切り」です。
また、雪などで倒れた若い木を引き起こす「雪起こし」(ゆきおこし)作業は、春に行います。

枝打ち・間伐(15年目程度~)

img-foresttype-edauchi柱材などに加工したときに、その表面に節(ふし)が表れないように枝を切り落とす「枝打ち」(えだうち)という作業も合間に行います。

また、木が成長すると林内は込みあってきます。そのまま放置しておくと林内は過密状態になり、1本1本の木が成長することができなくなってしまいます。そこで、木の成長に応じて林内の木の数を調整していく「間伐」(かんばつ)という作業も必要に応じて行われます。切った木は、利用目的に応じて「採材」(さいざい)・「玉切り」(たまぎり)されて、運び出されます。

そして最終的には長年にわたって育ててきた木の収穫作業として「伐採」(ばっさい)が行われ、再生産可能な循環型資源としての木材の利用が進められます。