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森づくりコーディネーター

森づくりコーディネーターの役割

森づくりコーディネーターは、国民参加による森づくりの推進を後押しすることをめざし、企業や団体、NPO、地域住民等が森づくり活動を進めていく上での包括的な相談窓口となってくれる組織です。

森林所有者や自治体、森林組合や林業関係者、地域関係者との連携によって、企業・団体が森づくり活動を行う場所の確保から方法の指導、活動内容への助言、協働のためのマッチングまで、広範なサポートを提供する役割を担っています。

たとえば、森づくりコーディネーターには

などといったような、企業や団体、NPO、地域住民からの多様な相談が届きます。森づくりコーディネーターはそれらに対応しながら、地域の森林に関する情報データベースや人的ネットワークを使い、それぞれの目的にあった森づくり活動の実践を支援します。

森づくりコーディネーターは、各地域の森林に関わる多様なステークホルダーと情報とを総括できる立ち位置にあります。たとえば以下のような組織がこれを担当します。

都道府県自治体の担当部門(農林水産課など)

森林の土地の所有者となった場合には、その森林が所在する市町村に届け出ることが義務付けられており、各自治体毎に必ず林務担当局があります。企業・団体の森づくりをサポートしてくれる窓口はそれぞれの地域によって異なりますので、役所の農林水産課などで聞いてみてください。このサイトの「相談窓口一覧」もご参照ください。

森づくりコミッション

「森づくりコミッション」は、林野庁「企業の森林整備活動に関する検討会」により答申された『企業の森林整備・保全活動の促進について』(平成18年6月)において提唱されたしくみです。森づくり活動の実施に関するノウハウ・ネットワークを持たない企業・団体等が、安心して森づくり活動に参加できるように、活動場所や指導者の紹介・斡旋や、施業計画、活動の企画提案なども行える、森づくり活動のサポート体制です。

各県の緑化推進委員会

すべての都道府県に設立されている(公益法人)緑化推進委員会も相談に乗ってくれます。地域によっては、森づくりコミッションと、緑化推進委員会が同じ連絡窓口を兼ねている場合もあります。

NPO、公益団体

全国的にネットワークをもつ社団法人や、NPO法人、または地域のづくりのために設立された公益法人もあります。このサイトでもその一部を紹介しています。

相談窓口一覧

森づくり連携の流れ

森づくりコーディネーターは、森林所有者や自治体、森林組合や林業関係者、地域関係者との連携によって、企業等が森づくり活動を行う場所の確保から、活動内容への提案・助言、森林整備協定締結のサポート、植樹・下刈り・間伐などイベント開催のお手伝いまで、包括的な支援を行います。

具体的な流れをあげてみます。
ある企業A社から「森づくり活動を始めたいが良い場所はないか」といった相談がありました。
コーディネーターはA社の希望を聞き、地域の森林の中で目的に適した森林の候補を挙げて、
A社担当者を現地へと案内します。

と同時に、森林所有者と、森林組合や林業事業者と相談し、その森林の現状に即した今後の森林施業プラン(植樹から育林まで)を提案します。
A社内で活動の実施が決定したら、コーディネーターはA社の担当者とともに、その森林を借り受けて森づくりをはじめるのに必要な協定の締結にむけた調整を行います。

自治体も交えて協定を締結したら、締結式・記念植樹などイベントの開催準備です。

A社が社員を交えた森づくりイベントを開催する際には、コーディネーターは、苗の手配(植樹の場合)から道具の貸し出しの調整、指導者の紹介、危険木等の伐採・整理による安全確保など、A社担当者に伴走し、イベントの成功をトータルに支えます。