企業の森づくりサポート制度

全国各地で提供されている、 特色ある「企業の森づくり」サポート制度を、都道府県別にご紹介します。

山形県 やまがた絆の森づくり

森との暮らしに感謝する精神を現代につなぐ森づくり

地域と森林の特色

母なる川「最上川」のめぐみ

ふもとにブナ林を抱く春の月山

ふもとにブナ林を抱く春の月山

山形県は、東京から北へ300km、山形新幹線で最短で約2時間30分の距離にあります。県土の約7割を占める本県の森林は、母なる川「最上川」の源として豊かな水を湛えるとともに、林産物の生産や、安全な生活環境、全市町村に存在する温泉、四季の豊かな自然環境など多くの恵みをもたらしています。また、ブナの天然林が多く残されており、その広さは約15万haと日本一の規模を誇っています。

古から受け継いだ山形の精神文化

草木塔

草木塔

県内には置賜地方を中心として、伐採利用された森林や草木に感謝を捧げる「草木塔」「山の神」など、古くから自然と共生する文化が培われてきた証が数多く残されています。里山と人々の暮らしが深い「絆」で結ばれてきたこの山形の心の豊かさを育んだのは、森の豊かさにほかなりません。また、松尾芭蕉による奥の細道の旅は、山形の出羽三山で過ごすことを目的とした心の旅とも言われ、斎藤茂吉、藤沢周平など、日本に精神面で深い影響を与える文人を輩出してきたことも山形の特徴です。

やまがた絆の森づくり

山形県の森林は、最上川の清らかな水を育みます。土砂の流出を防ぎ、県土を保全します。二酸化炭素を吸収し、温暖化の防止に貢献します。木材やきのこ・山菜などの豊かな林産物を生み出します。さまざまな動植物の生息の場となります。四季折々の景観として県民の心を潤します。
しかし、人々の生活が山から離れたことや林業の採算性の悪化などから、手入れ不足の森林が多くなり、森林の持つ多面的な機能が十分に発揮されなくなっています。森林を健全な姿で未来に引き継いでいくためには、間伐などの森林整備が欠かせません。
今、森林は、企業の皆さんの知恵や行動力を必要としています。山形県では、豊かな森林の保全・活用を通して企業の皆様と地域の方々が絆を深め、地域活性化に結びつく、「やまがた絆の森づくり」を進めています。

県による総合的な森づくりコーディネートと成果の見える化

企業の森づくり活動においては、企業と森林所有者に加え、県がコーディネーターとして参画する「やまがた絆の森協定」に基づいて活動を進めていきます。森づくりのフィールドを事前に候補地として選定し、企業と森林所有者との仲介を行い、森づくり活動に向けた調整、絆の森協定の締結、森づくり活動の実践を支援します。

県では、「森づくり活動」による環境貢献の成果を実感していただけるよう、CO2森林吸収量の「見える化」に取り組んでいます。

  • 山形県CO2森林吸収量認証制度
    「山形CO2森林吸収量認証制度」は、企業が取組んだ森づくり活動等の環境貢献を実感していただくシステムとして、企業活動の成果の見える化を行うものです。
    企業・団体等の皆様が「森づくり活動」によって森林整備に貢献する取り組みに対して、CO2森林吸収量を認証することにより、企業のPRや企業商品のイメージアップへの活用を可能にし、企業の森林整備への参加を促進することをねらいにしています。

―森づくり認証とは?―

企業等が県内で自主的な活動として整備した森林についてCO2森林吸収量を認証する制度です。

  • 申請できる方:
    やまがた絆の森協定(もしくは従来の企業の森づくり)を締結した企業等、
    その他知事が適当と認める者
  • 対象となる行為:
    自主的な活動として支援又は実施する植樹及び除伐、間伐等の保育
  • 認証の対象:
    森林を整備した時点での1年間のCO2森林吸収量

※認証には、森林所有者との協定等により複数年の事業計画を作成することが必要です。

企業間の情報交換及び交流会、森づくりセミナー&活動報告会を開催しています。有識者の講演や企業活動の紹介など企業間の情報交換やネットワークの強化を図ります。

 

協定企業への支援として、県は、やまがた公益の森づくり支援センターと連携して、やまがた絆の森づくり活動を継続的にサポートします。

取り組みの事例

(社)山形県トラック協会

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流通業界が担う社会貢献活動の一環として、平成17年から山辺町「トラックの森」において、広葉樹の植栽と下刈りを実施。協会の関係者300人のほか、家族や、地域の一般住民も参加して、賑やかに活動を継続しています。

(株)ウンノハウス

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環境問題が拡大するなか、当社は「家づくり」という事業において、木材(樹木)という自然・森林の恵みを享受しています。森林は水を育み、災害を防止し、憩いの場となるなど、いにしえより私たちの生活に深く関わっています。その森林を守り、育て、支えていく森林ボランティア活動を、社会の一員として未来への願いを込めて永続的な活動としてはじめました。第2期目は、面積を約0.2ha拡大して森づくり活動を行います。

森づくりフィールドの事例

飯豊町「源流の森」

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第三の県民の森である「源流の森」は、置賜地方に広く分布するブナの原生林や独特の文化遺産としての“草木塔”など、全国に誇る貴重な資源を活用し、森林の中で憩い、学び、遊び、鍛えることのできる新たな森林の文化を育む拠点となることをめざしています。森林レクリエーション、自然環境学習、森の中での冒険プログラム(プロジェクトアドベンチャー)など幅広い用途で活用いただけるエリアです。近くには、温泉、オートキャンプ場、観光わらび園などもあり、森林や自然のすばらしさを感じることができます。

金山町

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金山杉で知られるこの地域のフィールドには、FSC認証林も含まれています。近くには森林レクリーションや自然環境学習など様々なプログラムを実施している4番目の県民の森「遊学の森」や、滞在型宿泊施設があります。また、近隣の町には、かつて伐採したブナ材等の運搬用として運行していたトロッコ列車の体験ができる温泉付きコテージがあり、農山村体験のできるスポットも充実しています。

企業の皆様へ

森林を県民共有の財産と考える山形県では、平成19年度から「やまがた緑環境税」を導入して、森づくりに取り組んでいます。この森づくりの輪を県内、県外へ広くつなぐために「やまがた絆の森」制度を立ち上げました。企業のみなさんにも、豊かな自然環境にふれながら森づくりしていただき、美しい豊かな森林を未来の子ども達に引き継いでいきたいと考えています。やまがた絆の森を、ぜひ企業と一緒に創り上げていきたいと考えています。

制度概要

※平成29年6月30日現在

● 制度の名称:「やまがた絆の森づくり」
● 制度導入年:平成21年
● 対象森林:県有林、市町村林、私有林等
● 契約年数:3〜5年(継続あり)
● 協定締結状況:
○やまがた絆の森:33件(協定締結準備中)
○旧制度に基づく協定:38社 33箇所
● 評価制度の概要:森づくり認証

お問い合わせ先

<行政>
山形県 環境エネルギー部 みどり自然課 みどり県民活動推進担当
● 住所:〒990-8570 山形県山形市松波2-8-1
● TEL:023-630-2207
● FAX:023-625-7991
● E-mail:ymidori@pref.yamagata.jp
● ホームページ:http://www.pref.yamagata.jp/ou/kankyoenergy/050011/

<民間>
やまがた公益の森づくり支援センター
● 住所:〒990-2339 山形県山形市成沢西4-9-32(山形県森林組合連合会内)
● TEL:023-688-8100
● FAX:023-688-8103
● E-mail:yamagata_morizukuri@bz03.plala.or.jp
● ホームページ:http://www.koueki-y.com/

(公財)山形県みどり推進機構
● 住所:〒990-2363 山形市大字長谷堂字馬場2265
● TEL:023-688-6633
● FAX:023-688-6634
● E-mail:gcenter@jan.ne.jp
● ホームページ:http://www.ymidori.or.jp/