企業の森づくりサポート制度

全国各地で提供されている、 特色ある「企業の森づくり」サポート制度を、都道府県別にご紹介します。

佐賀県 元気な企業の森林づくり

海に挟まれた佐賀の森と里と海の深い関係

地域と森林の特色

森と海との深い関係

有明海と玄界灘に挟まれた佐賀県。有明海の最も奥まった干潟でつくられる「佐賀のり」は奇跡的な自然の恵みと言えます。森の恵みを運ぶ豊かな河川と海流がぶつかる汽水域で、手間のかかる支柱式栽培で行うことで、うま味にあふれた口どけの良い海苔ができます。近年、有明海の環境がクローズアップされたことにより、森林の機能も切り離せないものとして改めて見直されており、漁師の方々による森林づくりも盛んに行われています。

一方、玄界灘に面した「虹ノ松原」は日本三大松原に数えられています。ここでは、高校生を中心に、地域が連携して松葉かきなどに取り組み、白砂青松の景観を地域の宝として後世に残す活動が続けられています。

100万本の広葉樹植栽を目標に「こだまの森林づくり」

佐賀県は、佐賀平野をはじめ平地が多い農業中心の県です。また、有田焼、伊万里焼などの焼き物が盛んな地としても有名で、自然と調和した産業と文化が息づいています。

平地が多いことに加えて1000mを超える山も少なく、なだらかな地形が続きます。森林率45%は全国的に見ても低い数字ですが、人工林率は67%と全国1位です。地形の関係で森が「近い」ことが特徴ですが、身近でありながら遠い存在であるのが現状です。このため平成16年に「新しい佐賀の森林づくりビジョン」を策定し、10年間で100万本の広葉樹植栽を目標に「こだまの森林づくり」の推進に取り組んだところ、平成23年までに100万本の広葉樹植栽を達成しました。現在は、この取り組みをさらに広げていくため、平成23年に一部見直しを行った「新しい佐賀の森林づくりビジョン(Ver.2)」に基づき、平成33年までの10年間でさらに100万本広葉樹植栽を目標として、森林づくりに取り組んでいます。

また、「こだまの森林づくり」を県民協働で進めるため、森林と県民を結ぶ橋渡し役として、森林づくりコーディネーターを配置し、森林ボランティア団体、企業、学校、個人などのネットワークづくりや森林づくりのための技術的な指導・助言、情報提供などを行っています。さらに、こだまの森林づくりを自然環境や生態系に配慮した形で進めるため、県内に自生した樹種から種子を採取し、苗木を生産した佐賀県産広葉樹「さがの樹」の植栽にも取り組んでいます。

「本物」の木造の家を創る人を育てる ~NPOのユニークな試み~

大学生に木の良さ、森の大切さを知ってもらうために、一方で大学生からは木造の設計を学ぶ機会が少ないというニーズがあり、「NPO法人 森林をつくろう」は「新・木造の家」設計コンペを主催しています。毎年、全国の大学生から応募がありますが、最優秀作品は佐賀県内から施主を募集し、実際に施工される点がユニークです。学生にとっては、施工に至るまで携わることで、貴重な経験とやりがいにつながっています。同時に、多くの人と森林が木を通してつながるきっかけにもなっています。

企業の森づくり

「元気な企業の森林づくり活動」のサポート

佐賀県は、県土面積の5割を超える平坦地を有していますが、平坦地における緑はまだまだ少ない状況にあることから、平成19年から「こだまの森林づくり」と並行して「緑豊かな里づくり」に取り組んでいます。平成28年まで、地域住民等によるワークショップを開催して県民協働による緑づくりを行ってきており、県民が身近な緑の再生に関わることで、森林のほうにも目を向けてもらうきっかけになっています。そして、森林と里の再生の新たな担い手として企業にも参加いただけるように「元気な企業の森林づくり活動」をサポートするなど支援を行っています。

玄界灘には「虹ノ松原」という名勝がありますが、有明海沿岸には実はほとんど木がありません。このため、県と市町が協力して植樹を進めていますが、まだまだたくさんのフィールドが残っています。佐賀県は森林と平地の緑化を別け隔てなく、一緒に進めています。有明海沿岸は、森と里と海をつなぐシンボル的な場所として、企業の皆様にもご参加いただきやすいのではないでしょうか。このように佐賀では多様な緑化事業が可能です。

取り組みの事例

「ミゾタの森(P地区・Pa地区)」(佐賀市三瀬村)

株式会社ミゾタは社内に「ミゾタ森林クラブ」という森林ボランティア団体を持ち、森に詳しい方々がいます。社員による森林づくりでは下刈りや植樹などを行う予定で、資金提供による間伐等の森林整備と合わせて2パターンで佐賀市と協定を締結しています。

佐賀電算センターの森林(佐賀市金立町)

株式会社佐賀電算センターが取り組むフィールドは、平成22年に佐賀市と協定を締結し、市民の憩いの場となっている金立公園の市有林を「佐賀電算センターの森林(もり)」と名づけ、現在も植栽や下刈り、枝打ちなどの森林づくり活動に取り組まれています。

企業の皆様へ

佐賀県は高速道路や鉄道が交差するなど、九州の交通の中心として、重要な役割を果たしてきました。新幹線の開通により、交通の要衝としてさらにポテンシャルが高まると期待されています。佐賀県は地球環境時代のトップランナーを目指し、地域の森林ボランティア団体、企業、学校などが安全に充実した森林づくり活動に取り組んでもらえるように、森林づくりコーディネーターを配置し、森林所有者(主に市町)と活動団体との橋渡しによるフィールドの提供や安全作業・技術等の指導、活動に関する助言などを行っています。企業の皆様もぜひ、佐賀の森林づくりにご参加ください!

企業等による森林づくりへの支援の概要

※平成29年6月30日現在
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● 制度の名称: 「元気な企業の
森林づくり活動のサポート」
● 対象森林:主に市町有林
● 契約年数:3年~5年
● 協定締結状況:8社
● 評価制度の概要:
○CO2吸収量の認証
CO2吸収証書の発行
(「日本国温室効果ガスインベントリ報告書」の算定基準に基づき算定)
● その他支援概要: 森林づくりコーディネーターによるフィールドの提供支援、安全作業・技術等の支援・活動に関する助言等

お問い合わせ先

<行政>
佐賀県 農林水産部 森林整備課 みどり推進担当
● 住所:〒840-0057 佐賀県佐賀市城内1-1-59
● TEL:0952-25-7136
● FAX:0952-25-7312
● E-mail:shinrinseibi@pref.saga.lg.jp
● ホームページ:https://www.pref.saga.lg.jp/web/soshiki-ichiran/kendozukuri/_1722.html

(財)さが緑の基金 事務局
● 住所:〒840-0057 佐賀県佐賀市城内1-1-59
● TEL:0952-20-2124
● FAX:0952-25-7312
● E-mail:midori-jimukyoku001@beach.ocn.ne.jp
● ホームページ:http://sagamidorinokikin.com/