企業の森づくりサポート制度

全国各地で提供されている、 特色ある「企業の森づくり」サポート制度を、都道府県別にご紹介します。

大分県 企業参画の森林づくり

豊富な森林資源と自然を活かしたツーリズム

地域と森林の特色

72%が森林で、乾ししいたけの
質・量ともにトップの大分県

竹灯籠イベント

竹灯籠イベント

大分県は県土の72%を森林が占める森林県であり、民有林におけるスギの蓄積量が全国第2位の林業県でもあります。

乾ししいたけの生産は全国第1位です。また、全国乾椎茸品評会では10年連続団体優勝するなど品質も全国1位で、厚みのある肉質と豊かな香りが自慢です。

自然豊かな大分県では各種のツーリズムが盛んで、季節に応じた森の仕事の体験、大工体験、しいたけの駒打ちやしいたけ狩りなどが体験できる場所もあります。

竹を使って美しい里山を守る~市民参加の里山保全~

大分県は竹材生産量も全国トップクラスで、独特の竹文化から多様な竹製品が生まれます。別府市の生野祥雲斎は昭和42年、竹工芸では初の人間国宝に認定されました。臼杵や竹田、日田地方の里山には、青々とした竹が自生しています。しかし、多様な生命を育んできた里山は、農林業の衰退と、森林所有者の高齢化により管理が行き届かず、竹林の荒廃も進んでいます。そこで、美しい里山を守るため、それぞれの町は市民参加による実行委員会をつくり、切り出した竹を使って街をライトアップするイベントを企画。毎年、大勢の観光客が訪れるまでに成長しています。市民、ボランティアの参加と協力による里山保全と観光が結びついた好事例として、この活動は県内一円に広がり、さらに整備された竹林の原風景そのものが観光資源として評価されはじめています。

大分と言えば「温泉」。
そして、新しい旅と「交流」のかたちも大分から

安心院の農村民泊

安心院の農村民泊

大分は日本一の温泉県です。温泉の湧出量が1日13万kℓと全国1位の別府市には、そこかしこから湯けむりが立ちのぼります。別府観光を代表するものに「地獄めぐり」がありますが、「地獄」とよばれる地域は「豊後風土記」にも記されており、昔から熱湯などが噴出し近寄ることができなかったといいます。まさに地球の神秘です。他にも、県内いたるところから温泉が湧き、観光客に大人気の由布院温泉をはじめ、自然環境に恵まれた温泉地も多くあります。

また、大分はツーリズムのメッカとして全国の市町村から注目を集めています。宇佐市安心院は日本型グリーンツーリズムの発祥の地・先進地として「東の遠野・西の安心院」と称されています。「1回泊まれば遠い親戚、10回泊まれば本当の親戚」というキャッチフレーズが安心院のおもてなしの心を表しています。旅館業法の許可を得ている193の農家民宿が県内各地にあり、心と心が触れ合う継続的な交流が続いています。有名な関サバ、関アジをはじめ食も豊かな大分県。由布院料理研究会では県内でとれた鹿肉を使って、地産地消で名高い由布院野菜とのコラボレーションによりジビエ料理のメニュー開発に取り組んでいます。大分の文化と「森林」との深い関係が窺えます。

企業の森づくり

地球温暖化防止から社員教育、福利厚生まで

大分県では、一人ひとりの森林に対する理解を深め、みんなで県土全体を豊かにする森林づくりを目指しています。その一環として「企業参画の森林づくり」があります。補助金制度もあり、企業の要望に応じてフィールドや森林づくりプランを提案しています。協定を締結した企業には、対象となる森林におけるCO2吸収量を算定し、「CO2吸収証書」を発行します。森林と観光が結びついた「おおいた竹灯りの祭典」や、全国のモデルとなったグリーンツーリズムなどの取り組みとも連携しながら、社員研修や福利厚生も含め、様々なニーズに対応が可能だと考えています。

取り組みの事例

サッポロビール(株)新九州工場
サッポロビール(株)

サッポロビール(株)

平成14年度〜18年度協定を結び、日田市高瀬森林組合所有林で森林整備を行っていたが、19年度以降も企業独自のボランティア活動として、「サッポロビール新九州工場日田高瀬の森応援団」と称して活動を継続、高瀬緑の少年団や高瀬生産森林組合らと一緒に下草刈りなどを行っている。

日産プリンス大分販売(株)

「日産プリンス大分の森」(湯布院町)で植樹や下刈りなどの森林作業を進めながら、遊歩道、しいたけ栽培、カブトムシの寝床、プリンスの広場など、みんなで楽しめることもど、みんなで楽しめることも合わせて実施。平成18年11月活動開始以来のボランティア参加の累計が1,050名を突破した。

(株)東芝

由布市湯布院町にある森林で間伐体験を実施。ヒノキの間伐材を使って子供用の椅子を製作。完成した椅子は大分工場近くの幼稚園や小学校に寄贈した。

企業の皆様へ

森林は木材、竹やしいたけをはじめ、大分に豊かな恵みをもたらしてくれるだけではなく、CO2吸収による地球温暖化の防止のほか、おいしい水や空気の提供など、広範囲で私たちの生活を支えてくれます。

大分県は全国屈指の林業県として、この貴重な森林を健全な状態で後世に引継ぐために、企業の皆様にもお力を貸していただき、一緒に森林づくりに取り組みたいと考えています。

制度概要

※平成29年6月30日現在
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● 制度の名称:
「企業参画の森林づくり」
● 制度導入年:平成14年
● 対象森林:県有林、市町村有林、
生産森林組合所有林、地区共有林等
● 契約年数:5年〜10年程度
● 協定締結状況:24社
● 評価制度の概要:
○CO2吸収量の認証
IPCCガイドラインに準じて算出

お問い合わせ先

<行政>
大分県 農林水産部 森との共生推進室 森づくり推進班
● 住所:〒870-8501 大分県大分市大手町3-1-1
● TEL:097-506-3872
● FAX:097-506-1766
● E-mail:a16210@pref.oita.lg.jp
● ホームページ:http://www.pref.oita.jp/

<民間>
公益財団法人 森林ネットおおいた 緑化推進部緑化推進課
● 住所:〒870-0844 大分県大分市大字古国府字内山1337番地の15
● TEL:097-546-3009
● FAX:097-546-6969
● E-mail:info@oita-mori.net
● ホームページ:http://oita-mori.net/