企業の森づくりサポート制度

全国各地で提供されている、 特色ある「企業の森づくり」サポート制度を、都道府県別にご紹介します。

京都府 京都モデルフォレスト運動

議定書発効の地で進む地域ぐるみの森林づくり

地域と森林の特色

多彩な京都の文化を支える「森林」

文化の森(上賀茂神社の後背林)

文化の森(上賀茂神社の後背林)

世界遺産、国宝や重要文化財などを多く有し、国内外から年間5,000万人近くの方が訪れる観光地・京都市、マツタケや黒豆の産地として知られる京丹波、日本三景の天橋立を有する丹後など、京都府には風土を生かした多彩な暮らしが息づいています。京都府は、その74.4%を森林が占めています。京都府の木に指定されている「北山杉」が「茶の湯文化」を支える建築材として古くから用いられるなど、京都の森林や木材は、生活や文化を育む大切な存在です。

日本初の「モデルフォレスト運動」への参加

しかし今、人々が大切に守り引き継いできた森林は危機を迎えています。森林を府民共通の財産として守っていくため、2006年に「豊かな緑を守る条例」が策定されました。その1つの柱となるのが「モデルフォレスト運動」です。

モデルフォレストの概念は1992年の地球サミットでカナダにより提唱されました。産・官・学・NGO・地域住民など「森林から恵みを受けるすべての主体が協働し、地域総ぐるみで持続的な森林管理・地域づくりを行う」ことを目標としています。京都府では、モデルフォレスト運動を推進する日本で初めての団体として「社団法人京都モデルフォレスト協会」を設立(2009年11月に公益社団法人に移行)。現在、350を超える会員(企業、団体など含む)の皆様のご協力のもと、森林所有者、地域住民、森林組合、企業、団体、大学、行政等の協働による森林づくりを進めています。

「森林づくり」を通した温暖化防止への貢献 ~議定書発効の地の責務として~

京都は「京都議定書」締結の地の責務として、先頭に立って地球温暖化防止対策を推進する必要があるとして、2005年に「京都府地球温暖化対策条例」を定めました。2010年の改正では府内における温室効果ガスの総排出量の削減目標を、平成32年度までに平成2年度の排出量の「-25%」に設定し、対策の先導役として取り組みを展開しています。

京都議定書では、削減目標のうち3.8%を森林吸収量で賄うとされています。1990年以降に、森林を適切な状況に維持するための手入れが実施されていることが条件となり、下刈りや除伐、間伐の推進のほか、木材の利用促進なども必要とされています。このため、「京都府産木材認証制度(通称:ウッドマイレージCO2認証制度)」の普及拡大、モデルフォレスト協会による、森林整備によるCO2の吸収に関する認証の実施など、木材利用を通じた持続可能な森林づくりによる温暖化防止への貢献を目指しています。

企業の森づくり

地域との協議で進む「京都の森林づくり」

現在、モデルフォレスト運動の主旨にご賛同いただいた39社の企業・団体の皆様と、「企業参加の森づくり」が進められています。京都府やモデルフォレスト協会では、企業や地域によって異なるご要望を活かし、双方にとって恵み豊かな活動となるよう、活動地域のご紹介や調整を行っています。

取り組みの事例

サントリーホールディングス株式会社「天然水の森」(大山崎町天王山、長岡京市西山、南山城地域)

京都ビール工場、山崎蒸留所で使用される地下水の水源涵養をテーマに、活動を展開。両地域で「森林整備推進協議会」に参画のうえ、森林組合による森林整備への資金提供、社員による竹林・里山林整備イベントなどを実施。

株式会社村田製作所「ムラタの森」(亀山市宮前町)

「地球温暖化防止に貢献できる森林づくり」という主旨に賛同し、社員参加によるマツ林再生、広葉樹林の手入れなどを実施。野菜づくり、樹木・野鳥観察、間伐材の有効活用などの多様なメニューを組み合わせ、総合的な環境体験の場として頻繁に活用中。

三共精機株式会社・佛教大学「つながりの森」(南丹市美山町)
つながりの森づくり (三井精機・佛教大学による広葉樹の植樹)

つながりの森づくり
(三井精機・佛教大学による広葉樹の植樹)

「森づくりを通じ「人と人」「人と自然」「過去と未来」をつなげたい」との思いから命名。協定には森林ボランティア団体も調印し、産官学+地域の連携のもと、ゆるやかなつながりの中での、持続的な森林管理を目指す。

三井物産株式会社「三井物産の森」(京都市右京区)
京都の夏を代表する伝統行事にも、 企業の森づくりが貢献

京都の夏を代表する伝統行事にも、
企業の森づくりが貢献

「大文字五山送り火」「鞍馬の火祭」のたいまつに不可欠なアカマツやコバノミツバツツジの利用・育成、およびモデルフォレスト協会の会員を対象とした森林体験学習の場として、社有林を提供。

企業の皆様へ

「森林づくり」の最終的な目標は、森林の保護ではなく、森のめぐみの循環のシステムを社会に取り戻すことにあります。「モデルフォレスト運動」は、様々な立場の人々の協働により課題を解決し、地域を活性化していくことを目指しています。ぜひ、企業の皆様のお力もお貸しいただき、京都府での森林づくりにご協力ください!

制度概要

※平成29年6月30日現在
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● 制度の名称:「京都モデルフォレスト運動」
● 制度導入年:平成18年
● 対象森林:
原則として地域森林計画の対象森林
● 契約年数:原則5年、10年
● 協定締結状況:39箇所、39企業・団体
● 評価制度の概要:
○CO2吸収量の認証
公益社団法人京都モデルフォレスト協会による認証
「京都府温暖化対策条例」に基づく削減対策への充当

お問い合わせ先

<行政>
京都府農林水産部 森づくり推進課 モデルフォレスト推進担当
● 住所:〒602-8570 京都府京都市上京区下立売通新町西入薮ノ内町
● TEL:075-414-5005
● FAX:075-414-5010
● E-mail:morizukuri@pref.kyoto.lg.jp
● ホームページ:http://www.pref.kyoto.jp/info/gyosei/soshiki/120/

<民間>
公益社団法人京都モデルフォレスト協会(森づくりコミッション)
● 〒604-8424 京都市中京区西ノ京樋ノ口町123 京都府林業会館3階
● TEL:075-823-0170
● FAX:075-823-0170
● E-mail:kyomori@kyoto-modelforest.jp
● ホームページ:http://www.kyoto-modelforest.jp/