企業の森づくりサポート制度

全国各地で提供されている、 特色ある「企業の森づくり」サポート制度を、都道府県別にご紹介します。

福岡県 企業の森づくり

人と森林とが共生する循環型社会をめざして

地域と森林の特色

九州の商業・経済の中心地、豊かな自然環境

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福岡県は、九州の人口の3分の1を有し、商業・金融業の中心地である福岡市、工業の中心地である北九州市をはじめとして、九州の学術、情報、文化の中心地となっています。その一方で、玄界灘、響灘、周防灘、有明海という4つの海に囲まれ、筑後川が流れる筑後平野、背振山地、筑紫山地といった肥沃な平野や山地などの豊かな自然が身近にある、恵まれた地域でもあります。こうした豊かな自然環境を背景に農林水産業もさかんであり、いちごの「あまおう」、米の「夢つくし」をはじめとして、タケノコの「合馬たけのこ」や「穂先たけのこ博多ヘルシー」、キノコの「博多ぶなしめじ」など、全国に誇ることのできるブランドを育成し、県内の大消費地を有する恵まれた市場条件と相まって、多くの恵みを食卓に届けています。

人と森林(もり)とが共生する循環型社会に向けて

福岡県の森林は県土の45%と、全国平均(67%)に比べると低くなっていますが、林業の基盤となる民有林の人工林率は66%(全国2位)と全国平均(46%)を大きく上回っており、県では、これらの森林を活用するため、県産材の安定的な供給体制の確立や木質バイオマスの利用促進など、循環型社会の構築に向けた取り組みを推進しています。また、県内には、九州の中でも森林づくり活動を行うNPOやボランティア団体が多いため、こうした団体への支援や企業との連携をサポートし、森林を県民共有の財産として社会全体で守り育てる気運の向上を図っています。

緑と水の豊かな郷土を目指して
~財団法人福岡県水源の森基金の設立~

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豊かな自然環境を有する一方で、1人あたりに対する森林面積が全国平均より少ない福岡県は、県民一人あたりの水の潜在供給量が全国平均に比べて少なく、水を大切にする意識の高い県でもあります。昭和53年に北部九州を襲った大渇水を契機に、水源地域の森林整備を図り水資源の確保や県土保全を目的として、福岡県、福岡市及び北九州市を始め各市町村や企業の協力により、財団法人福岡県水源の森基金が設立されました。以来、水源林として重要な森林を「水源の森」に指定し、県及び県内市町村補助金や企業・個人からの寄附により、水源林整備を行い、さらに水と森との関係を学んでいただく学習会等を行っています。

多様な働きを高度に発揮するフクオカの森林(もり)づくり
~日本一のタケノコを自分たちの手で育てる・竹林オーナー制度~

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福岡県内には約1万2千ヘクタールの竹林があり、これらの竹林からは、竹材や生産量全国1位を誇るタケノコが長年にわたり生産されてきました。特に竹材は、有明海に注ぐ矢部川の上流に位置する八女地域での生産がさかんで、海苔の生産に用いる海苔網を立てる支柱として古くから竹の栽培が行われ、活用されてきた歴史があります。しかし、近年は輸入タケノコの増加や、竹材利用の減少などにより、手入れ不足の荒れた竹林が増加しています。地下茎で繁殖する竹は、周辺農地や造林地に侵入し、短期間で農地や造林木を被圧し枯らせてしまい、周囲の森林環境を荒らしてしまう「侵入竹」として深刻な問題となっています。このため、県では、このような竹林を対象として、竹林の所有者と都市住民が契約を結んで竹林のオーナーになってもらい、竹林の管理からタケノコの収穫までの一連の作業や地域との交流を行う「竹林オーナー制度」を積極的に推進しています。平成18年度からスタートしたこの制度は、現在9市町にて実施されており、県下全域でおよそ10haの面積に及んでいます。特に八女市黒木町は竹林オーナー制度の契約数が日本一の地域として、隣接の八女市立花町と連携して、タケノコの早堀り体験やタケノコを使った料理教室の開催、地域の温泉宿泊施設と連携した特典の提供など、活発に活動しています。

企業の森づくり

近年の企業による森林づくり活動の広がりを受けて、福岡県では、提供可能なフィールド情報のデータベース化などを行い、企業等からの問い合わせに対応するともに、「県民参加の森林づくりフィールドマップ」を作成して県のホームページに掲載しています。

取り組みの事例

株式会社ブリヂストン 久留米工場「B・フォレスト エコピアの森久留米」

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環境タイヤ「ECOPIA(エコピア)」の販売を契機に、日本向けECOPIAの売上げの一部を森林づくりに充て活動を実施したいという(株)ブリヂストンからの要望をうけ、福岡県が仲介し、久留米市をフィールドに活動を開始することに決定、㈱ブリヂストンと浮羽森林組合、久留米市の3者協働による「企業の森づくり」に関する協定締結を行いました。今後、久留米市内の森林約30haを整備していきます。また社員だけでなく市民の皆さんも対象に、森とのふれあい教室や林業体験学習等の実施など、森林の大切さをPRするイベントを3者共催にて開催していく予定です。

積水ハウス シャーウッド 福岡支店

木造住宅を手がける積水ハウスシャーウッド福岡支店は、日頃利用する木材や森林への理解を深め、森林の役に立ちたいと、平成21年度に社員有志による「森林づくり活動」を実施しました。福岡県は実施に際し、フィールドのコーディネート、活動プログラムの提案、講師・指導員のコーディネートと派遣を行いました。

企業の皆様へ

大都市でありながら、森林整備活動のフィールドも近い福岡県。森林づくりの活動を都市圏の方々に訴求しやすい立地でもあります。森林整備活動だけではなく、竹林が多く、林産物生産の多い福岡県ならではの活動プランを、企業の方々とともに考えていければと願っています。またNPOやボランティア団体の森林づくり活動が活発で、多くの森林づくりの技術者、環境教育の講師陣がおられることから、地域や地元住民の方々との多様な交流事業を通じ、継続的な活動のお手伝いができればと考えています。企業の皆さんの活動方針にあわせて、柔軟なコーディネートを行っていきたいと考えていますので、ぜひ気軽にお問い合わせください。

制度概要

 ※平成22年1月31日現在flow_fukuoka
● 制度の名称:「企業の森づくり」
● 制度導入年:平成20年
● 対象森林:県有林、市町村有林、
財産区、個人有林など
● 契約年数:特になし
● 協定締結状況:1社
● 評価制度の概要:なし
● その他支援概要:指導者・講師等の
紹介斡旋など

お問い合わせ先

<行政>
福岡県 農林水産部 林業振興課 緑化係
● 住所:〒812-8577 福岡県福岡市博多区東公園7番7号
● TEL:092-643-3548
● FAX:092-643-3541
● E-mail:rinshinko@pref.fukuoka.lg.jp
● ホームページ:http://www.pref.fukuoka.lg.jp/soshiki/4701002/

<民間>
(財)福岡県水源の森基金 緑化推進事業班
● 住所:〒810-0001 福岡市中央区天神3-10-25 森連ビル403号
● TEL:092-733-8877
● FAX:092-733-8872
● E-mail:f-suigen@deluxe.ocn.ne.jp
● ホームページ:http://www.f-suigen.or.jp/