企業の森づくりサポート制度

全国各地で提供されている、 特色ある「企業の森づくり」サポート制度を、都道府県別にご紹介します。

岡山県 企業と協働の森づくり事業

穏やかな気候、森と水にまもられた「晴れの国おかやま」

地域と森林の特色

陸・海・河のクロスポイント

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降水量1ミリ未満の日数が全国第1位であるとともに、快晴日数の多さ、日照時間の長さも上位に位置する岡山県は、温暖な気候に恵まれた土地です。古くから中四国地方の交通の要衝ともなっており、山陽道や出雲街道などの「陸の道」、高瀬舟を利用した「河の道」、北前船の往来などによる「海の道」が緊密に結びつき、人やものが活発に行き交う地域として歴史を重ねてきました。また、県北部は中国山地と盆地、中部は吉備高原などの丘陵地、南部は平野に大きく分けられ、中国山地に源を発する3つの河川(吉井川、旭川、高梁川)は、水源から海に至るまで県内で完結する河川であり、その良質で豊かな水の供給を支えている森林を次世代に引き継ぐことは、岡山県における森林政策の大きなモチベーションにも繋がっています。

いち早く、森づくりへの県民参加に取り組む

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近年の中山間地域における過疎化、高齢化などによる担い手不足、林業をとりまく厳しい状況による未整備森林増加への対応として、平成12年に「おかやま森づくり県民基金」を創設、広く企業、団体、個人などに呼びかけ寄附を募り、この基金をもとに森林整備の実施や森林活動実施の支援を行うなど、県民が参加する形での森づくりをいち早く進めてきました。

また、平成16年には、「おかやま森づくり県民税」を全国で2番目に創設。同年、災害の少ない岡山県に台風第23号が上陸、県北部を中心に約5500haにおよぶ未曾有の風倒木被害が発生、あらためて健全な森林環境の重要性が見直される契機ともなり、地球温暖化防止など環境問題への関心の高まりを背景に、公益的機能を高める森づくり、担い手の確保と木材の利用促進、森林・林業情報の提供と県民参加の森づくりの推進を3つの柱とする森林保全施策を展開しています。

企業の森づくり

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県民参加の森づくりの推進において、企業もその一員として位置づけ、平成19年度からスタートしました。森林が育つ時間のスパンは数十年という単位。そのことを踏まえて、協働する企業の方を対象に、フィールドに入る前に県が森林・林業の現状や整備活動の目的と意義、温暖化対策との関連などについての研修会を実施することも予定しています。継続的な活動へとつなげるためには、実践とリテラシーアップを兼ね備えたプログラムであることが大切と考え、工夫を重ねています。

また参加企業の森林整備活動に対し、二酸化炭素森林吸収量の評価・認証制度も設けています。二酸化炭素吸収量は大学教授や企業代表者等で組織する岡山県二酸化炭素森林吸収評価委員会による審査を受けるとともに、企業の活動の取組に対して、委員会からの意見、助言を付した形で認証書を発行しています。

取り組みの事例

(株)ハウジング山陽「伊部つながりの森」

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平成21年10月に当社と(財)伊部区有林管理会が森づくり協定書を締結し、備前市伊部地区において森林保全活動を実施することとなった。当社は岡山県産ヒノキ材を使った大型木造建築物の取組を企業活動として行う中で、CO2削減に向けて人工林の育林が重要と認識し植樹、下刈りのボランティア活動を行ってきたが、次のステップとして枝打ち、間伐作業等を行う。

シャープタカヤ電子工業(株)「シャープタカヤ矢掛の森」

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平成21年10月に当社と矢掛町が森づくり協定書を締結し、矢掛町矢掛地区(亀島キャンプ場に隣接する町有林)において森林保全活動を実施することとなった。当初は、同社施設(矢掛町)周辺の清掃活動等を実施していたが、近年の地球環境等、社会の関心が高まる中さらに進んだ取り組みとして組織的に森林保全活動を実施し、地域社会への貢献・共生を進め、併せて従業員、家族への環境保護意識の啓発及びコミュニケーション向上を目的として行っている。平成23年6月に活動対象林の面積を0.50ha拡大する覚書を締結している。

立花容器(株)「立花容器の森」

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平成22年10月に当社と矢掛町が森づくり協定書を締結し、矢掛町矢掛地区(亀島キャンプ場に隣接する町有林)において森林保全活動を実施することとなった。当社の原点である木を「使わせていただく」に併せて「育てる」活動を行いたいと考え、この事業に取り組んでいる。平成32年まで10年間かけて社員、家族で協力し、彩りのある森への再生を目指している。

中国銀行 「ちゅうぎんの森」

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平成20年11月に当行と真庭市が覚書を締結し、風倒木被害地(真庭市黒田地内の市有林)の再生のための費用を真庭市へ10年間寄付することになり、請け負った真庭森林組合が施業を実施している。この取り組みは、中国銀行創立80周年記念事業の一環として実施している。

企業の皆様へ

良質で豊かな水を育む森林、穏やかな気候風土と中国山地から瀬戸内海にかけて多様な生態系と自然環境。こうした財産を次の世代に引き継ぐために、“人”が育ち、継続できる活動につながることを意識しながら、企業の方々と協働させていただけたらと願っています。森林整備活動はもちろんのこと、これからの循環型社会にむけての、バイオマスをはじめとした新たなモデルづくりも実践している当県は、CSR活動、人材教育の場としても、可能性に満ちたフィールドです。たくさんの企業の方々のお声かけをお待ちしております。

制度概要

※平成24年1月31日現在
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● 制度の名称:
「企業との協働の森づくり事業」
● 制度導入年:平成19年
● 対象森林:市町村有林、財産区など
● 契約年数:5年以上
● 協定締結状況:14企業・団体社
● 評価制度の概要:
○CO2吸収量の認証
第三者機関による評価
● その他支援概要:指導者等の紹介斡旋、
ボランティア活動経費の助成等。

お問い合わせ先

<行政>
岡山県 農林水産部 林政課 普及指導班
● 住所:〒700-8570 岡山県岡山市北区内山下2丁目4番6号
● TEL:086-226-7451
● FAX:086-221-6498
● E-mail:rinsei@pref.okayama.lg.jp
● ホームページ:http://www.pref.okayama.jp/soshiki/kakuka.html?sec_sec1=57

<民間>
(社)岡山県緑化推進協会 事務局
● 住所:〒700-0902 岡山市北区錦町1-8 県木材会館5階D号
● TEL:086-221-9511
● FAX:086-221-9511
● E-mail:midori@po.harenet.ne.jp
● ホームページ:http://www.green-okayama.or.jp/index.php