森づくり活動チェック!環境貢献度etc

『OKI グループの企業の森における
森林ボランティア活動』

辻 秀和(沖電気工業㈱コーポレート総務部社会貢献推進室長)


辻 秀和さん


OKIの社会貢献活動

沖電気工業は1881年の創業で、日本で最初に国産の電話機をつくった会社です。1876年にアメリカのグラハム・ベルが最初の電話を発明し、1877年にはエジソンがちょっと改良した電話機を発明しています。今現在は情報通信システム、半導体、プリンタという3本柱の製品をつくっております。

沖電気工業は3つの社会貢献活動活動のパイオニアとして知られています。

①企業集団献血


1964年に企業集団献血を開始しています。1964年は、新幹線が開通し東京オリンピックが開催された年ですが、この頃は献血が浸透しておらず、売血が横行していた時代だったと聞いております。一社員の提案によって、8月21日に集団献血を行いました。それ以来、グループ社員は毎年献血をしております。

②骨髄バンクのドナー登録会


創業120周年で、ボランティア国際年でもあった2001年に、7つの全事業所で献血並行型のドナー登録会を実施しました。現在は158名が登録しています。

③複数の重度障害者の在宅勤務雇用


1998年6月、企業としては初めて、複数の身体に重度の障害を持ち通勤困難な方を在宅勤務という形で正式に雇用しました。当時は3名でしたが、2004年3月末には関連企業5社に発展させて13名の在宅勤務者を雇用しました。また2004年4月には、重度身体障害者に加えて視覚障害、知的障害の方も雇用するという特例子会社をつくりました。2007年7月21日現在、在宅勤務者が26名にまで拡大しています。

重度障害者の在宅勤務を発展させていったということで、2005年9月27日に第2回の朝日企業市民賞を受賞しています。また企業集団献血と骨髄バンクのドナー登録会は、2006年7月13日に第42回献血運動推進全国大会で昭和天皇記念献血推進賞を受賞しています。


朝日企業市民賞受賞(左)と昭和天皇記念献血推進賞受賞(右)


社員の森づくりボランティアへの参加がきっかけ

森林整備活動のきっかけは、1997年6月7日〜8日に開催された、NPO法人地球緑化センターが主催する第1回「富士山の森」再生活動への参加を、沼津工場の社員に呼びかけたことでした。

「富士山の森」再生活動は、96年の9月22日に発生した台風17号で風倒被害を受けた富士山の国有の750haを回復するために、ボランティアによって植林を中心とした森林整備を行おうという活動です。この第1回には17名の社員が参加することとなりました。ちなみに96年の4月には、当社に社会貢献推進室が発足しており、ちょうどいろんな活動を模索していたときに、この活動が見つかったわけです。

これをきっかけに毎回社員が参加するようになりましたが、やはり個人負担、個人参加型、会社の支援がないという状態が続いたことによって、参加者が徐々に減っていきました、活動を継続していくためには、会社の支援が必要だと言うことに気がついたのです。


会社としての森づくり活動へシフト

会社としての森林ボランティア活動へシフトしたのは2001年からです。その年は創業120周年であり、またボランティア国際年であったこともあって、新たな社会貢献活動を模索していたことがありました。さらには総務分野に地球環境部というものがあり、企業の環境への対応を評価するアンケート調査の「環境団体を支援しているか」という設問に「yes」という回答を出したいということもありました。

この年、当社は地球緑化センターの企業会員になったのですが、地球緑化センターから「中伊豆の公民館が無料で宿泊できるようになった」というお話をうかがったことをきっかけに、11月17日〜18日に富士山で会社としての森づくりとしては第1回目の間伐作業を実施しました。会社が若干の費用を負担することになりましたので、参加社員も増えました。

地球緑化センターの協力をいただいて、2002年から群馬県でも活動を行ってきています。2005年からは林野庁の「ふれあいの森」事業に従い、当社と群馬森林管理署が協定した高崎市の「観音山ふれあいの森」で年2会の活動を行っています。

2005年からは、長野県の「森林の里親促進事業」に参加し、当社と「OKI愛の100円募金」が小諸市と提携を結び、小諸市内の森林整備事業を支援するとともに、社員も市内の森で年2会の森林整備活動を行っています。2005年の10月には登山家の野口健さんに来ていただいて、シンポジウムを行いました。その後も活動の支援をしていただいています。

富士山でも年1回の活動を続けてきましたが、2008年からは、静岡県伊豆市と地球緑化センターと当社の3者協定によって「OKIグループの森」をつくり、修善寺近くの森で年2回の森林整備活動とシカ柵づくりを行うことになっています。


「企業の森」づくり活動の参加者(小諸市内)


会社としての森づくり活動の意義

企業としての森づくり活動の意義として、参加者に対しては、レクリエーションの場、運動不足の解消、環境意識の向上、チームワークの情勢、コミュニケーション、社員同士の交流(上下関係なく話すことができる)、地域との交流、森林セラピー体験、自然との触れあい等があげられます。また会社としては、メディアの取材やNPOの情報誌掲載等によるイメージアップ、ボランティア活動を通じての社員の育成、地域貢献への積極的な参加、継続による認知度のアップ、CSRの一環、社員の愛社精神の向上等があげられます。共通のものとしては、活動体験を写真やビデオなどで残して伝えることができる、社会が抱えるひとつの問題解決に参画できるという意識を持つことができる等があげられます。

この2月10日、当社が協賛し日本生態系協会が主催する「全国学校ビオトープ・コンクール」が開催されました。その時にドイツのビオトープの専門家のギーゼラ・コッホ先生から「五感を使った体験をしないと理解ができない」というお話があり、非常に感動させていただきました。それが森林整備活動だけではなくいろんなボランティア活動につながっていくのではないかと考えさせられた言葉でした。

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