
地域と森林の特色![]() 首都圏の空気と水の源栃木県の山々は、県北西部の日光連山や県北東部の那須連峰などに代表され、その山々が育んだ水は、那珂川、鬼怒川、渡良瀬川などとなり、栃木県内はもとより、関東平野を潤し太平洋へと注いでいます。先人が長い年月をかけて生活や地域の文化と深く関わりながら守り、育んできた栃木の山々、森林は首都圏の水と空気の源となっています。 恵み豊かな森林と里山 〜とちぎで元気な森づくり〜八溝山のある八溝地域、高原地域、前日光地域、みかも地域と4つの林業地域があるなかでも、特に八溝、鹿沼の林業は江戸まで歴史が遡り、藩が殖産興業策の一環として植林に努め、現在の一大林業地帯の素地を形作っていたともいわれます。また県央部周辺や那須野が原などには里山も多く、広葉樹の育成が進められています。こうした広葉樹を原木に栽培されるシイタケ等の特用林産物の生産量が多いことも栃木県の大きな特徴です。 企業の森づくり企業等による森づくり推進事業県民参加による森づくりの気運の高まり、企業の社会貢献活動へのフィールド提供のご要望をうけて、平成17年〜19年度にかけて、企業の皆様とともに協働で森林づくりを行なう試みとして、「協働水源の森づくり事業」を実施しました。県の森林整備公社、地元自治体、ボランティアの皆さんと協働で植栽、下草刈り作業を行い、また環境教育・交流プログラムとして、栃木県の品種登録した「はたけしめじ」の栽培をおこなうなど、森づくりを通して地域と企業等が交流を続けています。 取り組みの事例![]() ● 日本コムシス(株)「霧降協働の森」
栃木県内をはじめ関東下流域における重要な水源である「日光・霧降高原」。この一角に昭和56年の台風によりカラマツなどが倒木して以来、天然更新されずに無立木地となっていた0.12haの森林をフィールドに植樹および下草刈りなどの森林整備活動を行っています。植樹活動では、79名の社員による「森林サポーター」が参加し、霧降高原内で鹿などの野生動物によって、荒らされていた地域にブナ、ミズナラ240本の植樹を実施しました。以降、下草刈り等の森林保全管理作業を継続して行なっています。また地元の「霧降を元気にする会」と協働して、「はたけしめじ」の植菌、秋には収穫を行なうなど、交流活動も活発に実施しています。
![]() ● (社)栃木県トラック協会による「トラックの森」づくり
社団法人栃木県トラック協会では、森林の保護育成による地球温暖化防止を目指して、平成21年度から3箇年で3箇所の地域において広葉樹の植栽などを行う「トッラクの森」づくり開始しました。
21年度は、その初年度分として、同協会、矢板市及び栃木県の3者が森づくりに関する協定を締結し、栃木県県民の森(矢板市長井)において、コナラなどの広葉樹の植栽やスギ林の間伐を実施します。 地域での取り組み〜森林を守り育む活動の発信〜県下の各地域では、さまざまな環境保全を通じた活動が活発に行なわれています。
● 足尾銅山での緑化活動(NPO法人足尾に緑を育てる会)
1610年に発見され、かつては日本一の銅産出量を誇った足尾銅山。その姿は近代化の礎でもある一方で、足尾銅山の製錬過程に出る煙等により、荒廃裸地化してしまった環境破壊の象徴でもありましたが、現在は、足尾銅山に本来の山の姿である「緑を取り戻そう」と緑化活動に積極的に取り組む人々が集まる山となっています。NPO法人足尾に緑を育てる会を中心に、多くの方々を受け入れながら植樹活動を行ない、今後100年以上の時間をかけて失われた自然を回復することを目指し、その輪を広げている試みでもあります。
● 「自然の持つ循環システムと人との共生」 〜茂木町の試み〜
広葉樹に囲まれた、豊かな里山の風景があふれる茂木町では、「自然の持つ循環システムと人との共生」をテーマに、荒れている森林の落ち葉や間伐材や、分別した生ごみを活用した堆肥製造に力を入れ(有機物リサイクルセンター:美土里館)、化学肥料や農薬の使用を抑えた「環境保全型農業」の推進を行なっています。また全国棚田百選に選ばれた石畑の棚田米、柚子、そば、タケノコ、しいたけ、梅の木など多様な作物のオーナー制度をもうけ、イベントや収穫祭を開催、全国各地から沢山の方々が訪れる場所となっています。
企業の皆様へ栃木県では、森づくりへの関心をお持ちの企業の皆様の意向にあわせて、様々なスタイルの森づくりをコーディネートしています。協働という視点を大切に、さまざまな立場の方々の協力を得ながら進めていきたいと考えています。また森林整備を通じた、地球温暖化防止への貢献を目指し、CO2吸収量の認証制度も検討しています。
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