
地域と森林の特色![]() 陸・海・河のクロスポイント降水量1ミリ未満の日数が全国第1位であるとともに、快晴日数の多さ、日照時間の長さも上位に位置する岡山県は、温暖な気候に恵まれた土地です。古くから中四国地方の交通の要衝ともなっており、山陽道や出雲街道などの「陸の道」、高瀬舟を利用した「河の道」、北前船の往来などによる「海の道」が緊密に結びつき、人やものが活発に行き交う地域として歴史を重ねてきました。また、県北部は中国山地と盆地、中部は吉備高原などの丘陵地、南部は平野に大きく分けられ、中国山地に源を発する3つの河川(吉井川、旭川、高梁川)は、水源から海に至るまで県内で完結する河川であり、その良質で豊かな水の供給を支えている森林を次世代に引き継ぐことは、岡山県における森林政策の大きなモチベーションにも繋がっています。 木質バイオマスの先進地域森林が県土の約70%を占める岡山県。県北の津山、真庭を中心とする美作地域は、古くからの西日本有数の木材集散地として発展してきました。近年では、間伐材や林地残材など豊富な未利用の木質資源を有効に活用しようとする動きが広がっています。県では、地域のバイオマス資源を、バイオ燃料やバイオ樹脂など付加価値の高い新素材に変換するため、低エネルギー、低コスト微粉砕技術の開発なども積極的に支援、公共施設への木質ペレットストーブの導入や木質バイオマスの燃料利用、ウッドプラスチックの活用促進を行うなど、持続可能な社会にむけての取り組みを先がけて進めています。 いち早く、森づくりへの県民参加に取り組む近年の中山間地域における過疎化、高齢化などによる担い手不足、林業をとりまく厳しい状況による未整備森林増加への対応として、平成12年に「おかやま森づくり県民基金」を創設、広く企業、団体、個人などに呼びかけ寄附を募り、この基金をもとに森林整備の実施や森林活動実施の支援を行うなど、県民が参加する形での森づくりをいち早く進めてきました。 企業の森づくり![]() 県民参加の森づくりの推進において、企業もその一員として位置づけ、平成19年度からスタートしました。森林が育つ時間のスパンは数十年という単位。そのことを踏まえて、協働する企業の方を対象に、フィールドに入る前に県が森林・林業の現状や整備活動の目的と意義、温暖化対策との関連などについての研修会を実施することも予定しています。継続的な活動へとつなげるためには、実践とリテラシーアップを兼ね備えたプログラムであることが大切と考え、工夫を重ねています。 取り組みの事例● ジャパンエナジー水島製油所 「高梁・JOMOふれあいの森」
![]() 県中西部の高梁市にて、県民が自発的に森づくりを実践する場として県が整備した「高梁美しい森」の隣接地で活動を行っています。マツ林を中心としたフィールドで灌木類の伐採、間伐、間伐材を活用した木工製品づくりなどを実施しています。活動形態としては、社員自らが森林整備を行う「実践型」と施業を地元に委託する「支援型」を組み合わせて実施。活動開始に際し、時を同じくして立ち上がった地元の「NPO法人ふれあいの里・高梁」が活動の受け皿となったことで、地元との連携が強化され、地域の方々との交流も活発な事例となっています。現在では1回の活動に160人〜180人もの多くの方々が参加するイベントとなっており、プログラムも炭焼き、木工体験など多岐にわたっています。
● 中国銀行 「ちゅうぎんの森」
![]() 創行80周年記念事業の一環として、平成16年の台風第23号で発生した風倒木跡地の復旧のため、真庭市に10年間、復旧経費の一部を寄附し、16haの市有林にヒノキ、スギ、広葉樹の植栽事業を実施。風倒木被害を受けなかった一部の山では間伐を行っています。フィールドがバイオマスタウン・真庭市であることもあり、当行では事業開始記念として、「真庭バイオマスツアー」を共同で実施しました。このプロジェクトが、地球環境問題に対するリーダーシップ人材の育成の契機になればと願っています。
企業の皆様へ良質で豊かな水を育む森林、穏やかな気候風土と中国山地から瀬戸内海にかけて多様な生態系と自然環境。こうした財産を次の世代に引き継ぐために、“人”が育ち、継続できる活動につながることを意識しながら、企業の方々と協働させていただけたらと願っています。森林整備活動はもちろんのこと、これからの循環型社会にむけての、バイオマスをはじめとした新たなモデルづくりも実践している当県は、CSR活動、人材教育の場としても、可能性に満ちたフィールドです。たくさんの企業の方々のお声かけをお待ちしております。
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