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森と海と島々と。豊かな生物多様性を育む森づくり

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地域と森林の特色

複雑な地形と九州全土におよぶほどの県域

長崎県は、古代より日本と大陸の交流の架け橋として、また鎖国を行っていた江戸時代には唯一西洋に開かれた窓口として交易を行い、異国文化の受け入れを通じて、経済や独自の文化を発展させてきました。
 現在、長崎県の県域は、東は島原半島、西は五島列島、南は男女群島、北は対馬と広域にわたり、これらを結ぶと九州全土とほぼ同じくらいの広さです。971もの島をもち、複雑な海岸線の長さは約4,196km(北方領土を除くと全国1位)にもおよび、湾や入江が数多く見られ、海岸から雲仙普賢岳や多良岳など1000m級の山々につながる独特の傾斜地は長崎ならではの景観をつくっています。


対馬市浅茅湾


森林に囲まれた砂浜
(快水浴場百選:五島市高浜)

森と海、島々が豊かな植生、多様な生物を育む

漁獲量全国第2位をほこる恵み豊かな海に囲まれ、平地に乏しく起伏に富んだ地形は、冷温帯から亜熱帯に至るまで、多様な植生のグラデーションを生み出しています。沿岸部には対馬海流(暖流)の影響を受けた南洋系の樹木(アコウ・木生シダ)が温暖系のシイ・カシ類などの照葉樹林に混ざってみられ、丘陵地では常緑広葉樹林、山地の落葉樹林へと変化を見せていきます。また雲仙や多良岳には冷温帯系のブナ林も見ることができます。なかでも照葉樹林の多さは長崎県の大きな特徴で、照葉樹で県の花でもある椿は、五島列島を中心に自生し椿油の生産もさかんで象徴的な存在となっています。
 さらには、独自の自然環境がこの土地ならではの動植物の生息・生育を育み、数多くが天然記念物に指定されています。対馬には、竜良山の原始林や白獄の原始林(チョウセンヤマツツジをはじめ、大陸系植物が自生)が今なお残されています。


県民生活に密接した森づくりをめざして

こうした豊かな生態系と独自の植生を育んできた長崎県の森林においても、間伐などの手入れが進まず荒廃した森林が増加し、森林の多面的機能の低下が危急の課題となってきたため、平成19年から「ながさき森林環境税」を導入し、より開かれた、県民生活に密接した森づくりを目指し、次世代に健やかな森林を引き継いでいくための活動を行っています。
 また、長崎県では県産材の需要拡大に向けての支援を平成16年から実施、県産材の利活用に取り組んでいます。公共施設の木造化や、「ながさ木の家」づくりなど、長崎の木を身近に感じてもらい、活かしていくための試みを続けています。



企業の森づくり

ひらかれた森林づくりをめざして

長崎の風土にあった森林づくりについて共に考え実行していくポータルとして、企業、団体、NPO法人など10の団体の参加により「ながさき郷土の森林づくり推進会議」が設立されました。森づくりにおける連携母体として、情報共有と議論を重ねながら、企業の森づくりにおいても様々な協働を進めていきたいと考えています。
 また、平成21年には人と森、企業と森を結ぶコーディネート窓口として、長崎県森林ボランティア支援センターを設立しました。企業の森づくりに関心を寄せている企業や、森林ボランティア団体の相談窓口として長崎の森づくりと地域づくりを支えるための活動を行っています。


取り組みの事例

九州電力㈱ 長崎支店 「九州ふるさとの森づくり」
創立50周年を記念して、平成13年度から10年間で100万本の植樹を地域の皆さんと一緒に行う「九州ふるさとの森づくり」を九州各地で展開しています。このプロジェクトでは、九州の自然植生であるシイ・カシなどを中心としたその土地本来の樹種による森づくりを行い、より早くその土地本来の森が形成されるように、密植・混植による植樹に取り組んでいます。長崎支店では、雲仙・普賢岳噴火災害で消失した森林を再生しようと、平成13年度から21年度まで島原市で93,760本を植樹し、延べ11,000名を超えるボランティアの方々にご参加いただきました。

九州電力㈱長崎支店による
ボランティア植樹祭

長崎トヨペットおよびネッツトヨタ長崎 「トヨペット・ネッツ ハイブリッドの森」(長崎市長浦町)
県内企業による企業の森第1号として、2社が共同で県有林をフィールドに活動を展開しています。ハイブリッド車の販売台数に応じて造成した資金を原資として、「長崎県の森林保全PN(パートナー)クラブ」を設立。ハイブリッド車の購入者および趣旨に賛同する方々に呼びかけ会員として登録してもらい、会員や両社社員などによる森林保全・育成活動を行うとともに、車の販売台数に応じた基金を森林整備に活用していく予定です。

トヨペット・ネッツとの
「ハイブリッドの森」協定締結式


企業の皆様へ

森と海が近く、豊かな島々を有する長崎県。多くの稀少な生物、多様、かつ特徴的な植生を育んできた森林は大きな財産であり、地球温暖化の課題への取り組み、生物多様性を守っていくという視点からも、貴団体の社会貢献活動のフィールドとして活用いただけたらと願っています。みなさまのご要望を伺いながら、協働の在り方をご相談できればと思っています。ぜひお問い合わせください。



制度概要平成22年1月31日現在
制度の名称:
 「森と海を育む企業の森づくり」
制度導入年:平成21年
対象森林:県有林、市町有林、
 長崎県林業公社林など
契約年数:5年以内
協定締結状況:1社
評価制度の概要:今後検討予定
その他支援概要:指導者・講師等の
 紹介斡旋など
実施体制・枠組み
お問い合わせ先
行政
長崎県 農林部 林政課
住所:〒850-8570 長崎県長崎市江戸町2-13
計画調整班協定に基づく森づくり
TEL:095-895-2983
FAX:095-895-2596
E-mail:s07090@pref.nagasaki.lg.jp
ホームページ:http://www.n-nourin.jp/rinmuka_2/index.html

普及林産班緑の募金
TEL:095-895-2989
FAX:095-895-2596
E-mail:s07090@pref.nagasaki.lg.jp
ホームページ:http://www.n-nourin.jp/rinmuka_2/index.html

民間
森林ボランティア支援センター(森づくりコミッション)事務局
協定に基づく森づくりNPOとの協働
住所:〒850-0862 長崎県長崎市出島町1−43 ながさき出島インキュベータ(D-FLAG)202号室
TEL:095-895-8655
FAX:095-895-8656
E-mail:info@nagasaki-shinrin.com
ホームページ:http://nagasaki-shinrin.com/index.cgi

(社)長崎県緑化推進協会 事務局 緑の募金
住所:〒850-8570 長崎市江戸町2-13 長崎県林務課内
TEL:095-895-3789
FAX:095-895-2596
E-mail:n-green@herb.ocn.ne.jp
ホームページ:http://www5.ocn.ne.jp/~ryokuka/
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