
地域と森林の特色伊勢神宮の昔から続く「緑の循環」の文化三重県では、平成18年3月に「三重の森林づくり基本計画」を作成し、中長期的な視点から森林づくりの方針を公表しています。本県の3分の2(約37万4千ha)を占める森林のうち民有林が94%を占めますが、その多くは江戸時代から活発に展開されてきた林業の「木を植え、育て、収穫し、また植える」という「緑の循環」の文化によって守り育てられてきました。その根底には、伊勢神宮が20年に一度執り行う「式年遷宮」を通じて古代より守り伝えてきた「木の文化」-森林と技術を常に更新して次代へと引き継ぐ「常若(とこわか)の思想」-があるといえるでしょう。 ![]() 「新しい時代の公」を見据えた森林づくり水源かん養や土砂の流出防備、地球温暖化の防止など、森林の公益的機能を維持増進していくためには、「緑の循環」を基本とした林業振興を図りながら、森林を県民共有の財産である「社会資本」と位置づけ、将来にわたり適正に管理していくことが必要となります。 ![]() 三重ブランド認定品 ロゴ 企業の森づくり新しいかたちでの森林づくりを総合的にコーディネート三重県では平成17年度に「三重の森林づくり条例」を制定し、これに基づき「三重の森林づくり基本計画」を作成しています。この基本計画の中では、森林づくりへの県民参画を推進し、県民・NPO等そして企業などの多様な主体による森林づくり活動の推進を図ることとしており、県では、企業と森林所有者等とのマッチングを行い、企業による森林づくりを進めています。本県における「企業の森」制度による取り組み実績は、14件(平成21年3月現在)に上っています。 取り組みの事例● シャープ亀山工場・日東電工ほか15社
亀山市の市有林(8ha)を対象に、シャープ亀山工場をはじめ複数企業と行政と市民の協働により環境整備協議会を設立し、1年間をかけて整備構想を作成。「歩ける森、遊べる森、育てる森づくり」を目指す5ヵ年の森林整備活動を計画しています。平成20年5月18日に「森づくりの日」イベントを開催し、『かめやま会故(エコ)の森』の愛称発表、森林づくり宣言などを行い、加太緑の少年隊や企業の社員など140名が参加して「下草刈り」や「森林ツアー」を実施しました。
![]() かめやま会故(エコ)の森 ● 株式会社INAX
三重県で9番目の「企業の森」として、株式会社INAXが伊賀市内の私有林(1.3ha)を対象に、森林整備活動を行うことになりました。平成20年6月5日に株式会社INAX社長、伊賀市長及び三重県副知事の三者で「森林づくり宣言書」の調印式を行い、三者が協働して森林づくり活動に取り組むことを確認しました。同月10日には、INAX社員やその家族等約90名が参加して、地元阿波生産森林組合の指導のもと、ヒノキ林の間伐作業が行われました。今後3年間にわたり、社員およびその家族による間伐・植樹・下刈りなど、森林づくり活動を展開していくこととしています。
● 百五銀行
CSR活動の一環として県内での森林整備活動を展開している百五銀行は、平成20年10月1日、津市と県との間で森林保全協定を締結し、津市芸濃町での森林整備活動(平成18年度に協定締結)に続いて、2ケ所目の「企業の森」に取り組むこととなりました。今回の契約地は、津市の青山高原にある伐採跡地(0.54ha)で、広葉樹を社員やその家族が植栽し、その後5年間にわたる下草刈りなどの維持管理は、地元森林組合に委託して森林づくりを進めることとしています。
● 三重中央開発株式会社
三重県の「企業の森」11番目の取り組みとして、三重中央開発株式会社が伊賀市内の市有林(12.3ha)において森林整備活動を行うことになりました。平成20年11月7日に三重県庁において、三重中央開発株式会社代表取締役社長、伊賀市長及び三重県副知事の三者が、森林づくり宣言書への調印を行いました。同11月29日には、現地において三重中央開発株式会社の社員、県、市の関係者80名が参加して、オープニングセレモニーが行われました。「ひだまりの森」の愛称看板を除幕し、記念植樹、森の見学会を行いました。今後、「ひだまりの森」は三重中央開発株式会社の社員が、月に1回程度作業を行うことで順次整備を進め、完成後には一般開放することとしています。
企業の皆様へ三重県は波静かな伊勢湾、荒波寄せる熊野灘と鈴鹿、大台山系に囲まれ、真珠養殖の筏が浮かぶ伊勢志摩国立公園など自然に恵まれています。 また全国にその名を知られる尾鷲ヒノキなど古くから林業が営まれてきました。
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