
地域と森林の特色山と海のめぐみ溢れる風土北側は瀬戸内海に面した平野が広がり、南側には西日本で最も高い霊峰・石鎚山がそびえる愛媛県。県土の約70%を森林が占める一方で、瀬戸内海・宇和海には200余りの島々が点在し、特産の「青いレモン」の緑と瀬戸内海の青のコントラストが美しい「しまなみ海道」がはしるなど、山と海双方のめぐみを受け培ってきた暮らしと文化が息づいています。 歴史ある林業と県産材の活用愛媛の林業は、戦後早くから造林を始めたことが大きな特徴で、素材の生産量は四国一、とくにヒノキの素材生産量は全国一を誇っています。林業の歴史は古く、とりわけ久万林業地(いまの久万高原町)は育林では全国的に有名です。先進的な技術を有する地域で、その始まりは明治時代に吉野林業の施業方法とスギ苗木が伝わり森林経営を形づくって来たことにあるともいわれ、その綿密な施業技術をモデルとするため視察に来る方も多い地域となっています。 ![]() また県産の木材の活用にも積極的に取り組んでいます。愛媛県武道館は県産材をはじめ、750年の歴史を持ちいぶし銀といわれる色合いの菊間瓦や、国会議事堂にも用いられている大島石などの県産品を使い建設しています。また愛媛県紙産業研究センターでも、研究交流棟の外観に県産材を利用し、各棟を木造回廊で結ぶなど、木材の良さが際立つよう工夫が施されています。 多様な人々による森づくりをスタート小規模林家が多いことから、小型運搬車の開発、活用による効率化にもいち早く取り組みを行ってきていますが、近年では手がいれられていない森林が増え、森林整備が課題となっていました。また平成6年に大規模な渇水がおこったことから森林の水源かん養をはじめとする機能が見直され、放置林対策を開始。平成17年には森林環境税を導入し、「県民参加による森林と共生する文化の創造」を目的に、森林資源を新たなかたちで活かしていけるよう、さまざまな立場の方々に森づくりに参加してもらいながら進めています。 企業の森づくり森林と共生する文化の創造、人づくりにつながる活動に平成19年度からスタートした「企業の森づくり」制度では、企業からの資金提供による森林整備と社員等によるボランティア活動をセットにしたかたちで進めています。地球温暖化の問題をひかえ、森林資源の循環をもう一度社会のなかに取り戻すことが必要となるなかで、大切なことは“森とかかわる人”、“森とともに暮らす人”を増やすことだと考えるためです。 ![]() 森林をフィールドにしたコンテンツは多様です。植樹、枝打ち、下刈り、遊歩道造成、シイタケの植菌体験や森林教室(森林のはたらき、森のクイズ、野生動物をまなぶ、昆虫の観察会、ロープワーク講習、木の名札作りetc・・・)など、様々なプログラムを地元森林組合や市町の方々の協力を得ながら実施し、森との多面的なかかわりを体験していただき、なにかを感じとって持ち帰ってもらい、森づくりにつながる種を共有していきたいと考えています。 取り組みの事例● 太陽石油株式会社
「今治市 太陽が育む森」
四国事業所は、風光明媚な瀬戸内海国立公園内に立地し、「環境の保全と安全に努め、地域社会との共生」をテーマに環境活動に取り組んでいます。平成19年より事業地である今治市のフィールドで「企業の森づくり」の活動を展開。手の入っていない森林を整備、その後社員による植林を行う、というプランで取り組んでいます。また活動日の午後には、地元の方々とともにシイタケ植菌を行うプログラムも合わせて行うなど、環境教育、コミュニケーションについても積極的に取り組んでいます。
なお、平成21年度に愛媛県内子町で開催された「えひめ山の日の集い」において、愛媛県内で初となる「愛媛県企業の森づくりCO2吸収証書」が授与されました。 地球温暖化をはじめとする環境問題への取り組みの一環として、これからも森を守り育てる活動を継続していきます。 ![]()
企業の皆様へ愛媛県では、森林・林業に携わる後継者の育成や、森林ボランティア育成などの“人づくり”にも力を入れてきました。企業の皆様と進める「企業の森づくり」の事業においても、森林と人とのつながり、人と人とのつながりというネットワークを育むことを大切に、ともに進めていければと考えています。ぜひご協力をよろしくお願いします。
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