株式会社ローソン~誕生して18年目を迎えたローソン「緑の募金」と森林整備活動~緑豊かな森づくりを目指し、今後も地道に支援を継続
富士山ローソンの森づくり。
富士山での森づくりには、関東や中部の加盟店オーナー、店長、パート・アルバイト、本部社員が参加

マチのお客さまとともに環境保全を

 これまでローソンはコンビニエンスストアとしてお客さまの生活スタイルに合わせ、24時間営業や弁当・惣菜などの商品の提供、さらに公共料金の収納代行やチケット、宅配便の取り扱い、ATM の設置など、新しい商品やサービスを開発してお客さまの期待に応えてきた。
 しかしその一方、全国各地で店舗を展開することにより、地域社会や環境にさまざまな影響を生じさせていることも事実である。とくに店舗運営に伴い、電気の使用をはじめとして配送車の軽油や営業車のガソリン使用などにより、2007年度で約73万tの二酸化炭素を排出している。
 ローソンでは健全な環境を次の世代に引き継ぐために、余剰食品のリサイクルや店舗機器の省エネルギー化などに取り組み、できるかぎり環境に負荷をかけることのないよう努めている。また、お客さまとともに取り組む環境保全活動としてレジ袋・割り箸削減のために自分のお箸やバックをつねに持ち歩く「ケータイ運動」、自らのCO2をオフセット(埋め合わせ)するサービス「CO2オフセット運動」、そして国内外の森林整備活動を支援するローソン「緑の募金」など。ローソンはお客さまが日々の生活の中でできるこれらの環境保全活動を提案することで、来店される1日約800万人のお客さまと一緒になって低炭素社会の構築に取り組んでいく。


植樹のようす

学校緑化

「緑の募金」で森づくりを支援

 お客さまとともに取り組む活動の一つであるローソン「緑の募金」は、1992年9月、わが“マチ”の緑を豊かにすることを目的に「ローソン緑の街基金」を設立し、全店舗に募金箱を設置したのが始まりである。
 社団法人国土緑化推進機構のご協力をいただき、「緑と水の森林基金」の一部としてその運用益を活用し、全国各地の公園や学校などで植樹を実施してきた。
 そしてより多くの地域を緑にするため、1997年にローソン「緑の募金」に改称し、現在に至っている。18年目を迎え、全国の店舗に寄せられたお客さまの善意に本部の寄付金を加えた累計は27.8億円(2009年2月末現在)にのぼり、社団法人国土緑化推進機構を通じて、ボランティア団体などによる国内外の植樹や間伐、下草刈りなどさまざまな森林整備活動を支えている。これまで支援してきた森林整備活動は国内外2,017カ所、面積は5,328haにおよび、植樹や間伐などの手入れをした森林の木の本数は1,332万本を超えるまでになった。
■緑の募金寄付金額の推移

オーナーや社員も活動に参加

 ローソン「緑の募金」活動で特徴的なのは、加盟店オーナーをはじめ店長やパート・アルバイト、本部社員などのローソンファミリーが、ボランティア団体などが実施する森林整備活動に参加し、一緒になって汗を流していることである。

 1994年5月に福岡県での活動に参加したのを皮切りに、2009年2月末までに国内外600カ所におよぶ森林整備活動に、ローソンファミリーが参加して植樹や間伐などの作業に従事してきた。
 活動は晴天の日、平地で行われるとは限らない。あるときは大雨や雪の中、またあるときは酷暑にさらされながら作業することもある。

■ 手入れをした森林の面積と本数の推移(累計)

 また、急斜面で足場に苦労しながらの植樹や、群生する植物のトゲに悩まされながら下草刈りを行うこともある。正直言って、オーナーや社員の一部からは、「募金だけで十分ではないか」といった声や「緑の多い山になぜ木を植えるのか」といった疑問が寄せられることもある。しかし、実際に現場で作業を行ってみると、「植樹でさわやかな汗を流すことができた」「緑を守ることの大切さがよくわかった」「いつも店の中ばかりだが、年に一度は外に出てこのような活動をやるのはいいこと」という感想を寄せてくれる人が多い。

LAWSON緑の募金箱
 ローソンの店舗は、全国各地の加盟店オーナーや店長、パート・アルバイト、本部社員一人ひとりが支えて成り立っている。「緑の募金」を継続していくにも、ローソンファミリーの一人ひとりが森林整備活動への参加を通じて「緑の募金」の意義を理解し、協力してもらうことが不可欠である。だからこそ、地道に森林整備活動への参加を続けてきたのである。
 新入社員についてもこの活動の意義を理解してもらうため、毎年、植樹や育樹を体験してもらっている。今後、彼らが社会人として生活を送る上で糧となることを信じて継続している。

ボランティア活動の場としても

 活動への参加には、ローソンファミリーの地域社会への貢献活動を促進させるという目的もある。
 ローソンでは2005年6月、創業30周年を機に、企業理念「私たちは“みんなと暮らすマチ”を幸せにします。」を制定した。マチを幸せにするには、本業を通じての貢献がもっとも大切だが、本業外においてもローソンファミリーの一人ひとりがボランティア等を行って地域社会への貢献に取り組んでいくことが重要である。
 しかし、どのようにすれば社会に貢献できる活動ができるか、わからないという人も多い。そこで、ローソン「緑の募金」を通じて社会貢献できる場として森林整備活動を活用させていただき、加盟店オーナーや本部社員などに参加を促すことで、ボランティア活動のきっかけにしてもらっているのである。

日頃の感謝込め、花のたねプレゼント

 2001年、毎年5月の第3日曜日を「ローソン花と緑の日」と定めた。「緑の募金」とその森林整備活動のシンボルとして、花のたねプレゼントなどを行っている。
 この日を制定したのは、常日頃から「緑の募金」に寄付してくださるお客さまに感謝の気持ちを表わしたいという思いからだ。日頃の森林整備活動では、活動を主催するNPOなどのボランティア団体に活動内容を知っていただくことはできるが、善意を寄せてくださるお客さまに対しては告知する機会が少ない。
 緑の募金箱やホームページ、環境報告書などで使途や募金額を紹介しているものの、なかなか大勢のお客さまの目には触れない。

「ローソン花と緑の日」で
お客さまにプレゼントした花のたね
 そこで、花のたねをプレゼントすることによってお礼の気持ちを表現するとともに、活動の意義や実態を知っていただこうと考えている。さらに、お客さまが花を育ててマチに花を増やす活動に参加していただくことで、森林整備活動に広がりをもたせることも狙いのひとつである。
 2008年度は全国で90 万名さまにミニヒマワリのたねをプレゼントした。花のたねをおもちになったお客さまにアンケートを実施したところ、9割以上の方が花のたねプレゼント企画に満足され、意義があると回答してくださった。花のたねプレゼントはすっかり定着しており、今後も力を入れて実施していきたいと考えている。

日本のシンボル、富士山での森林整備活動

 「ローソン花と緑の日」でもうひとつ行っている活動が、森林整備活動の集大成としての、日本のシンボル富士山での森づくりだ。1996年の台風17号により、富士山の静岡県側の大規模な地域で木がなぎ倒され、森林が崩壊した。その被災跡地のうち34ha を、豊かな生態系をもつ自然の森に復元するため、「富士山ローソンの森」として毎年、ボランティア団体とともに加盟店オーナーや店長、パート・アルバイト、本部社員が参加し、植樹や育樹などの森づくりを行っている。2007年からは、一般のお客さまにもご参加いただいた。これまで森林整備に携わってきたボランティアのみなさんやローソンファミリーの人数は延べ2,200人にのぼり、初回に植えたヒノキは3m近くに成長した。
 今後も富士山での森づくりを継続していく予定である。

学校での緑化活動で自然に触れる機会を提供

 これまでにも力を入れてきた緑化活動だが、2006年から新たな活動をスタートさせた。次世代を担う子供たちを育む“学校”での緑化支援である。
 この活動は、従来の山間部からよりマチの身近なところで緑化活動を行うことにより、さらにマチのお役に立つことを目指したものである。全国各地の学校からの要請に基づき、森や中庭、ビオトープづくりなどを支援することによって、学校に緑豊かな環境を整備して子供たちが自然に触れる機会を増やし、健やかな成長の一助とする。
 また、都市部では空調機等の室外機から放出される熱や、地表がコンクリートで覆われたことにより高温化するヒートアイランド現象が問題となっている。学校に緑を増やすことによって強い日差しをさえぎり、葉からの水分蒸発により周囲の熱を奪うことで、少しでもヒートアイランド現象の緩和に役立てようとしている。
 2006年1月からスタートした学校での緑化活動は、2009年2月末までで150校。緑化を支援した学校からは、「子供たちの憩いの場ができた」「学校だけではなかなかできない環境整備が、可能になり、ありがたい」などの声をいただいた。マチのお役に立ち、環境教育につながるこの学校での緑化活動を、今後さらに積極的に実施していく予定である。

国産材活用で二酸化炭素削減

 近年、地球全体で問題となっている「温暖化現象」。その原因のひとつとされている二酸化炭素を削減するには、森林整備が効果的とされている。政府は、京都議定書で定められた二酸化炭素などの温室効果ガス6%削減目標のうち、その3分の2にあたる3.8%(当初3.9%)を日本の森林を整備することによる二酸化炭素吸収量で確保することを目指している。
 森林を整備するためには、国産材の製品を身近な生活にどんどん取り入れ、植える、育てる、収穫する、上手に使うという森林のサイクルを回すことがたいへん重要とされている。林野庁は、暮らしに国産材製品を積極的に取り入れて森林育成を目指す「木づかい運動」を展開しており、その中で「3.9GREENSTYLE(サンキューグリーンスタイル)」というライフスタイルを提案している。
 この「木づかい運動」にローソンは共鳴し、「緑の募金」と森林整備活動を実施するほか、国産材を積極的に活用することによって、日本国内の森林整備と地球温暖化防止に貢献している。
 たとえば、「環境保全・社会貢献活動への取り組み報告」に2006年から間伐紙を使用しているほか、事業報告書や店舗への説明用資料などにも間伐紙を積極的に活用している。また、「ローソン花と緑の日」でプレゼントしている花のたねの台紙も間伐紙である。

間伐材を使った冊子

 これ以外の国産材活用では、和歌山県や山形県、熊本県での木造店舗の建設が挙げられる。和歌山県の店舗は地域共同事業協定の一環でできたもので、床面や内装に紀州材をふんだんに使用している。また、山形県の店舗は地元産のスギを多用し、柱や棚の一部だけでなく、お客さまがくつろげるように設置したテーブルと椅子のセットなどにも木材を活用し、お客さまが気軽に木材と触れ合える機会をつくっている。

緑化活動はまだまだこれから

 二酸化炭素吸収による地球温暖化防止や洪水・土砂災害の防止、水・土壌などの保全を含む、生物多様性への取り組みに関連して森林の機能が見直されてきており、森林整備活動に取り組む企業も増えてきている。
 ローソン「緑の募金」とその森林整備活動を始めたのは、18年前だということは最初に申し上げた。企業活動を推進する上で18年という期間は非常に長く、地道に活動を続けてきたということには誇りをもっている。
 しかし、18年という期間は、植えた木を森に育てていくにはまだまだこれからという段階である。富士山での森づくり活動に毎年参加している加盟店オーナーからも、「接客時にお客さまに100年計画で富士山の森づくりをしていることをお知らせしている。森づくりは大変だが、地道に続けてほしい。私もできる限り参加し続けたい」との言葉をいただいている。ローソンとして「緑の募金」とその森林整備活動は地味な活動だが、継続することで一本の木を森にしていくことが、環境保全という責任を果たす上で非常に重要だと考えている。いま日本各地で整備している森が100年後に緑豊かな森となるよう、息長く続けていきたい。



地元の材木をふんだんに使用した木造店舗
(熊本県)

お問い合わせ

株式会社ローソン CSR 推進ステーション
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