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新日本石油のCSRについて
新日本石油グループでは、グループ経営理念として「エネルギーの未来を創造し、人と自然が調和した豊かな社会の実現に貢献します」を掲げ、「6 つの尊重」を定めて、その中の一項目として、environmental harmony(地球環境との調和)を挙げている。 また、持続可能な社会の実現を目指し、事業活動に直結したCSR 経営を推進するために、「コンプライアンス」「人間尊重」「情報セキュリティ」「社会貢献」「環境安全」「品質保証」を重点分野と定めている。
なかでも社会貢献に関しては、2005年に社会貢献活動推進室、社会貢献委員会を設置するなど、推進体制の強化を図ってきた。こうして、環境に関わる社会貢献について、社員一人ひとりの意識も徐々に高まってきており、その象徴的活動の一つが、「ENEOSの森」を舞台とした森林保全ボランティア活動である。
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緑の募金とのかかわり
とは言え、新日本石油の自然保護活動は、最初から今のような体制でつくり上げられたものではない。
最初の「ENEOSの森」活動につながる取り組みは、今も実施している(社)国土緑化推進機構の緑の募金への寄付である。これは、サービスステーションでお客さまが給油をされる際にお使いになるENEOSカードご利用額の0.01%相当額を緑の募金に寄付する、というもので、この活動は2001年10月のカード発行時に開始し、これまで1億4,000万円あまり(2009年3月末現在)を寄付し、国内外での緑化活動にご活用いただいている。
こうして緑に関わる社会貢献は本格スタートしたのだが、この段階では、各地事業所の地域貢献としての取り組みを除くと、「社員ボランティアたちが汗を流して緑を守る」という全社的、組織的な取り組みは、いまだ出来上がっていなかった。
親子での植樹体験
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喫緊の課題「地球温暖化」と緑の保全
2005年2月、京都議定書(1997年に京都で開かれた第3 回気候変動枠組条約締約国会議COP3 で議決した議定書)が発効した。続いて京都議定書目標達成計画が閣議決定され(4月28 日)、我が国も本格的に地球の気候変動、地球温暖化に対する対策が求められるようになった。1990年を基準に、二酸化炭素の排出量を6%削減することを目標としており、なかでも森林による二酸化炭素の吸収で6%の内の3.9%(後に3.8%に修整)を受け持つとの計画で、このために、手入れの行き届いてない森林を間伐などで保全する取り組みの重要性が大いに注目され始めた。
こうしたなかで、化石燃料を主力製品とする弊社でも、森林の二酸化炭素貯蔵機能、生物多様性保全機能等の様々な役割に注目し、積極的に森林保全を開始することとした。こうして誕生したのが「ENEOSの森」である。
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「ENEOSの森」の概要
その仕組みとして、なるべく多くの社員が一人ひとりの社会貢献意識を高めながら参加できるスタイルとするために、弊社事業所のなかでも、全国6カ所に展開する弊社製油所(石油製品の製造拠点)の近隣に保全エリアを設置し、少しでも多くの社員やその家族などが参加しやすいように考えた。 また弊社はこれまで森林の保全そのものに関わったことはなく未経験なため、保全作業は専門家のご指導をいただく形式とした。こうした考え方で、表に示すような体制で活動を開始した。開所に当たっては、(社)国土緑化推進機構、各森林管理局、神奈川県、山口県、岩国市、宮城県をはじめ、様々な団体の皆さまのご支援、ご助言、ご協力をいただいた。ここにあらためてお礼を申し上げたい。
間伐作業の様子活動内容は、各所の実情に合わせて様々である。特に開所当初は風倒被害エリアなどもあり、こうしたエリアでは植樹を多く実施した。また、一面をアズマネザサに覆われたエリアでは、事前に指導団体にかなり困難な地拵えを実施していただき、そこに植樹をさせていただいた。さらには、たまたま一般道に面している斜面を中心に粗大ゴミの不法投棄が著しかったエリアもあり、そうしたエリアでは、ボランティアたちが多量の粗大ゴミの回収除去に当たったこともあった。
■全国6 ヶ所の「ENEOSの森」
もちろん間伐、枝打ちなどの一般的な作業が求められるエリアもあり、インストラクターの安全に配慮されたご指導の下、ビール瓶よりも太い幹のスギを間伐したり、慣れないはしごに登って枝を落としたり、という作業も行った。
1年目に植樹をしたエリアでは、2年目以降に下草刈りを行っている。弊社社員ボランティアは、森を育てる意義を考えながら、文字通り汗を流して保全活動に取り組んでいる。
親子での植樹体験
森林には二酸化炭素の吸収・貯蔵以外にも、水源涵養、生物多様性、自然環境教育、憩い、森の恵みなど多岐にわたる側面からの価値がある。こうした観点も含め、参加者は活動のなかで、鳥の巣箱をかけたり、自然観察を行ったり、キノコの栽培を試みたり、タケノコや木の実、ヤマイモなどを収穫したりといった森でしかできない様々な体験を楽しんでもいる。
活動には、これまでに当社社員のべ約2,400名程度(2009年3月末現在)が参加している。連結対象会社を含めた弊社グループ従業員数が約1万2,700名であり、すでに一定の割合の社員がこの活動に参加していることになる。特に、家族で参加した社員ボランティアからの意見としては、「子供に貴重な自然体験をさせることができてよかった」「家族で地球温暖化防止の役に立てた」などが寄せられている。
この活動は、今後も末永く続けていくものとして、より一層社員に定着するよう努力していきたい。
下草刈りの様子
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その他の自然保護活動
「ENEOSの森」活動を始めるまで、一般の社員には「間伐がなぜ森のためになるのか」といった認識はなかった。このような、森林保全の基本的な考え方やノウハウに関する社員教育を目的に、2004年度から社員対象に環境ボランティアリーダー研修を開催している。
これは、社員教育の一環として、専門講師の講義と実習により、森林保全の学問的な側面からの理解を促すとともに、実際のノウハウ、またボランティアについての考え方などを学ぶもので、これまでに延べ約270名ほど(2009年3月末現在)が受講している。
さらに、社員ボランティアが東京都および地域市民と共同で都内に残された貴重な自然環境を昔ながらの農法で保全する「東京グリーンシップアクション」や、本社のすぐ近くにある都民の憩いの場、日比谷公園の花壇を整備する活動など、社員が主役となる様々な自然環境保全活動を実施している。
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今後は地域からの要望への対応も
ご紹介した各活動は、今後も継続することはもちろんだが、さらに発展させることも検討している。例えば、「ENEOSの森」は、これまでは単に社員や社員家族の活動の場であったが、こうしたエリアを「自然環境教育の場として活用したい」という地域の学校からのご要望をいただくことが多くなっている。こういった要望への対応を積極的に考えていきたい。
肝心なことは、まず森林保全として有意義であること、さらに、少しでも多くの地域の皆さまのお役に立つことである。こうした観点から、マンネリに陥ることなく、弊社環境貢献活動としての自然保護を継続発展させていきたいと考えている。
新日本石油株式会社の
自然保護に関するCSR活動のページ
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