カテゴリー別に見る企業の取り組み
企業によるCSR活動としての森づくり活動や森林を活用したプログラム・事業を概観するために、「取組を実施する場所」と「取組の方法」の2つの軸で区分して、それをマトリックス上に表すと以下のようになります。
縦軸は、「取組を実施する場所」によって整理している軸で、上方にいくほど森林をフィールドとして実践的な取組を行っているタイプが多く、下方にいくほど森林は素材として活用して、都市部や社内で実践を行っているタイプとなっています。
また、横軸は「取組の方法」によって整理している軸で、右側にいくほど金銭的な方法をによる部分が大きいタイプで、左側にいくほど従業員などのステークホルダーが直接関わる人的方法による部分が大きいタイプとなっています。
ここでは、それぞれの特徴を概観しながら、実際の取組事例を紹介していきます。
※プログラムマトリックス
※注:紹介する取組事例は、各企業が平成18年度に発行したCSR/環境報告書、及び各社のホームページに掲載されている取組を調査した中からリストアップしたものです。
多様なプログラムを複合的な実施を通したシナジー効果の発揮
ここまでで紹介してきた通り、近年全国各地で、様々な業種・業態の企業によって特色ある森づくり活動が実施されてきています。その取組は、当初は企業の特性に合わせて取り組み易いカテゴリーから着手する場合が多いですが、徐々に複数のカテゴリーのプログラムを組み合わせて、多角的な取組へと発展・成熟させている企業も増加してきています。
取組の内容の多様化は、企業自身の労力や時間、コストなどの負担の増加も意味することになります。それにも関わらず、多様な主体と連携・協働しながら、裾野の広がりと内容の奥深さを求める取組へと拡充させていく企業が多く見られる背景には、地球環境保全やCSRへの企業に対する社会の期待の高まりもありますが、森林の持つ多面的機能は、地球環境保全から従業員の教育・研修、地域貢献、企業価値の向上等などと企業の幅広く多様なCSR活動を実施に貢献できことから、シナジー効果を発揮させることで効果的に様々な成果が得られることを企業自身が実感しているからこそと考えられます。
そこで、自社の特性を踏まえて、様々なカテゴリーのプログラムを複合的・段階的に実施することで、効果的かつ発展的に様々な価値を創出し、多くの消費者等の賛同や参加を得ながら特色あるCSRとしての「企業の森づくり」活動を展開している企業の事例を紹介します。
※取材調査/
ローソン・
キリンビール・
東京電力